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地獄に堕ちた野郎ども

2016/09/17


モーターヘッドのレミー・キルミスターの生態をとらえることに世界で初めて成功した映画『極悪レミー』(2010年)のウェス・オーショスキー監督の最新作は、長年無視されてきたパンクロックのパイオニア、ダムドの映画だ。ダムドとモーターヘッドは1979年“Motordamn”名義で一瞬合体、レミーがダムドのベースを弾いた時期があるほか、「ダムドは最高だ」と公言していたことから、オーショスキー監督の次回作がダムドの映画であることは一切の疑問を挟む余地がないほど自然なことである。1976年結成、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュとともにロンドンの3大パンクバンドのひとつに数えられ、UKパンク初のシングル「NEW ROSE」、同じく初のアルバム「Damned, Damned, Damned」を発売、初めて大西洋を渡りアメリカでのライヴを敢行、そして後のゴスの流行を作るなど、あらゆる面でオリジネイターとして現代にいたるまで大きな影響を及ぼしているにもかかわらず、商業的な成功とは無縁のバンドだ。それはダムドの複雑な歴史、数えきれないメンバーの出入り、そして何よりも40年を経た今なお現役であり“伝説”と化していないことが大きな要因であろう。しかしダムドが70年代末にアメリカでライヴを行ったことをきっかけとして全米にアメリカンパンクの嵐が吹き荒れた事実は、ロックの歴史において重要な事象である。セックス・ピストルズは『ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル』(80年)や『NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM』(00年)、ザ・クラッシュは『ルード・ボーイ』(80年)や『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』(06年)など関連する映画作品が作られてきている中、本作は満を持してのダムドを題材とした史上初の映画作品である。

監督・製作・脚本・撮影・編集:ウェス・オーショスキー
出演: THE DAMNED(キャプテン・センシブル、ラット・スキャビーズ、デイヴ・ヴァニアン、ブライアン・ジェイムス、ローマン・ジャグ、ブライアン・メリック、ポール・グレイ) デイヴ・ガーン (Depeche Mode) 、フレッド・アーミセン (俳優/ミュージシャン) 、ミック・ジョーンズ(The Clash) 、レミー・キルミスター(Motorhead) 、イアン・マッケイ(Minor Threat/Fugazi) 、ビリー・アイドル 、ジェシー・ヒューズ (Eagles of Death Metal) 、クリッシー・ハインド (The Pretenders) 、ニック・メイスン (Pink Floyd) 、グレン・マトロック (Sex Pistols) 、キース・モリス (Black Flag, Circle Jerks, OFF!) 、クリス・ステイン (Blondie) 、ジェロ・ビアフラ (Dead Kennedys) 、ゲイ・アドヴァート (The Adverts) 、クレム・バーク (Blondie) 、ジャン=ジャック・バーネル (The Stranglers) 、ルー・エドモンズ (P.I.L./The Damned) 、スティーヴ・ディグル (Buzzcocks) 、ジャック・グリシャム (T.S.O.L.) 、チャーリー・ハーパー (U.K. Subs) 、デクスター・ホーランド (The Offspring) 、ジム・ジョーンズ (Jim Jones Revue) 、ドン・レッツ (映画監督/ミュージシャン) 、ジョン・モス (Culture Club/The Damned) 、バズ・オズボーン (The Melvins) 、TVスミス (The Adverts) 、ジミー・アシュハースト (Buckcherry)

2015年/アメリカ映画/110分
原題:THE DAMNED:DON’T YOU WISH THAT WE WERE DEAD
© 2015 Damned Documentary LLC.
提供:キングレコード 配給:ビーズインターナショナル
宣伝協力:ディスクユニオン、フウドブレイン 協力:ビクターエンタテインメント
タイトル題字資料提供、協力:HDK(SQUIRREL FOX/CRADLE TO GRAVE/SPY MASTER)、ユニバーサルミュージック
2016年9月劇場公開
WWW.DAMNEDDOC.JP